パックから取り出しても四角く固まったままだ。
フライパンに油を敷き煙を待たずその凍った四角い肉を入れる。
更にもう一パックを重ねるように投入。
解凍を早めようとフライパンに蓋をする。
時々蓋を開け菜箸で凍った肉を突きバラけさせようとする。
徐々に大量の肉に火が入り外側が焼くというより霜が解けた
水分で煮立っている。
塊をほぐすように肉を菜箸で突き
上下を入れ替え中心の赤部分を露わにし
霜と肉から出た油で煮てゆく。
霜の水分、肉の油や旨味が混ざりフライパンの底で煮立っている。
肉の色が赤から黄土色に変わった。
完成である。
皿にライスを盛り付けその横に
旨味、脂身の抜けた繊維状の肉を乗せる。
なんの味付けもない冷凍ブロッコリーを
煮立った鍋より盛り付ける。
湯切りをしないので肉、ライスの上にボタボタを湯が落ちる。
其処に賞味期限を二年も過ぎた焼肉のタレをかけ完成だ。
「美味いか?」と聞かれても
無言で返す。
無言の行 苦行である。
これを焼肉と言い張る本人
不味すぎる。人生最大級の不味さだ!
肉が嫌いになった。
トラウマだ
PTSDだ
今朝はYouTubeでステーキの美味しい焼き方を観てる。
肉のイメージを上書きしなければ
肉嫌いになってしまう。
今夜は自分の為に丁寧にステーキを焼き
ゆっくりと味わうつもり…
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